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このページでは2017年度の受賞・入選作品を掲載しています。
2017テーマ
光・音・数の身体性 Embodiment of Light, Sound, Numbers
テクノロジーの急速な発展は、わたしたち人類の歴史における、未知の生存環境の到来を告げています。
リアリティのあり方の変化は、人と人、人とモノとの、様々な関係を変容させます。
そのような環境変化は、わたしたちの素朴な知覚・感覚をとおして実現していきます。
人工知能に制御される社会システムのなかで、ひとりひとりの身体は、その自由さを失わずに保てるでしょうか。
人間らしい未来社会の到来を、わたし達はどのように期待できるでしょうか。
KDCC北九州デジタルクリエーターコンテスト2017は、「光・音・数の身体性」をテーマに、飛躍的な想像力でテーマを自由に解釈し、デジタルメディア/デジタルツールを駆使して表現してください。
北九州賞
「AS MOVIE」
吉田 真也
1966年北九州で6人の学生によって始まり、今なお存続する漫画同人サークル"アズ漫画研究会"。昨年50周年を迎えたこの奇跡のコミュニティについて動画で表現しました。少女がたどり着いた50階建てのアズタワーには、今も生き続けている巨匠の存在。次世代の若者が"アトムの亡霊"を斬る事によって、アズはこれからの50年に向けて歩き始める。
審査員賞
中谷 日出 審査員賞
「みんな、かみさまの所為」
TETSUJIN - AUDIO VISUAL
観客が、雲の上のかみさまになり森羅万象コントローラーを叩いて 自然を動かすと、地上の人々が影響を受けて動き出す。 声で表現した自然の音と、和楽器で表現した地上の人々の起こす音が段々重なって行くと、お祭りの音が響き渡る。人は自然の中に神々しい力を感じるからこそ、自然を神の所為(しょい)とし、実りと生命に感謝をし、自然を畏れ、繁栄を願い、神々に祈り お祭りをする。
小林 茂 審査員賞
「ユビキテル」
音鼓子
ユビキテルは指の形をした、リズム楽器です。私たちが指先で生み出すリズムパターンを覚えて、それを繰り返してリズムを刻みます。叩く素材によって音色が変わって、複数のユビを同期させることができるので、違ったリズム感を楽しむことができます。ユビキテルをいくつも並べていろいろなリズムや音色を同時に作り出すことによって、あたかも生命同士が呼応し合うように、見る人をいわばトランス的なグルーヴへと誘います。本物の人間の指から型が作られ私たちの意志が憑依したユビキテルは、生命の一部なのか、あるいはやはりマシンなのか。無機質さと人の気配を同時に感じさせ、現実世界とデジタル世界の境界がファジィなこの存在が、生命たちと非生命たちが共創する次世代の「間」とは何かを問います。
宝珠山 徹 審査員賞
「ブレイクタイムNo.3」
玉木 晶子
現実の私と映像の私が交差し、現実と映像を越境する様子を描いた、映像インスタレーション、パフォーマンス作品です。私は、人が同じものを見たり、同じ本を読んだ時にそれぞれ異なった認識の仕方をす ることに興味があります。「あなたの見ている赤と私の見ている赤は同じものか」という言葉がありますが、私はあなたに見えている赤そのままを見ることが出来ないのです。それぞれの人が自分が認識した世界をみているのだとしたら現実・存在とは何なのだろうという問い から本作を制作しました。現実と映像を越境する世界を描くことで自身の認知が曖昧で不確定なものであるのではないか?という認知のずれを共有する場を作り出すことに挑戦しました。
ライオンズクラブ賞(ジュニア賞)
入選作品(一般)
入選作品(ジュニア)
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